監理技術者の経験とは何を指しているのですか?

監理技術者は有資格者ですが、資格を取得しても現場経験が浅ければ人は動いてくれません。

資格と場数、統率力などについてお話ししておきましょう。

●統率力がなければ資格で人は動かない。

世の中にある仕事のすべては、組織としての成り立ちと命令系統が正しくかみ合ってはじめて成立します。

命令系統を出す人は国家資格やキャリアによってその地位を与えられますが、それは組織運営のための便宜上の地位でしかありません。

監理技術者の資格というのも同じです。

監理技術者の資格取得には一定のキャリアが必要で、知識やマネジメント能力もハンパではないほど求められますが、最後に必要になるのは現場での統率力です。

●監理技術者にあるのは管理と責任のみ。

もしも、「監理技術者としての資格を取ったから、明日からは命令するだけで楽に過ごせる」と思っているなら、それは大きな誤解であり、現実はその正反対です。

こんなに苦労するなら監理技術者の資格など取らなければ良かったと思うでしょう。

たとえば一級建築士は設計・デザインするのが主業務ですが、監理技術者にはそのような自己表現の場はなく、あるのは管理と責任というステージだけです。

●監理技術者に、より多くの経験・場数が求められるのは、“資格や理論ではなく、現実の中での統率力が大事”だからです。

有資格者といっても、監理技術者に自分を表現して快感を得るような芸術性は不要です。

現場にあるのはスケジュールと責任の重さです。

そのプレッシャーは、場数によってはねのけるしかありません。

資格だけで成り立つ仕事ではないのです。